リノベーションという選択
これまでのマンション選びは、どちらかと言えば新築か、それとも中古かという選択肢だったと思います。とくに、池袋、板橋区、横浜市などでは、選択肢が非常に多くあります。
その一方で、地方都市ですと、中古マンションを購入したいと思っても、物件が豊富ではないために、なかなか納得のいく中古マンションに出会うことがないかもしれません。
では、なぜ最近中古物件は注目されているのでしょうか。
もちろん、その理由には色々な要素がからまっています。
しかし、その最大の魅力は、安さかもしれません。
とりわけ、東京のいい立地条件のところに、マンションを購入しようと思った場合、そのローン返済について計算しただけでも、かなり気分が重たくなってしまうかもしれません。
しかし、それが築年数がある程度経過した物件であれば、もしかしたらローンを完済した状態で、安心して老後を暮すこともできるかもしれません。
でも、本音で言うと、やはり新築マンションの方がなにかと気持ちがいいという方も多いでしょう。
たしかに、新築マンションの場合は、外観が新しいだけではなく、すべてが新しいのです。
つまり、最新の設備を備えた、最新の機能的な造りになっていますので、より便利に、そして経済的に生活することが可能でしょう。
その点では、中古物件に備えられている設備は、その物件が建設された当初は最新のものであったはずですが、それでも月日の経過とともに老朽化もしていますし、古くもなっています。
そのような状況の中でも、最近中古マンションが人気になっている理由には、マンションを安く購入して、改装に十分なお金をかけるというスタイルが流行っているからなのでしょう。
このような考えを、リノベーションといいます。
リフォームでは、どちらかというと修繕が必要なところや壁紙などを修復する、もしくは張り替えるという考え方になります。
しかし、リノベーションの場合はもっと大がかりな、間取りの変更など、自分好みのスタイルに仕上げることを目標にしています。
このように考えますと、これまでの日本では、新築がもてはやされてきましたが、これからは改築が一つのスタイルとして定着していくのかもしれません。
現在でも、引き続きバブルの頃に建設された贅沢の限りを尽くされた物件が、かなりお値打ちな価格で販売されるようになっています。
ですから、今後、新築、中古という選択肢だけではなく、中古を買ってリノベーションするという方法を明記しておきましょう。
それも一つのライフスタイルということです。